福祉活動
日記

「高齢者向け多様な住まい」講演会

日付:
2012年1月17日(Tue)
於:
綜合文化センターギャラリー館

「高齢者向け多様な住まい」
NPO法人シニアライフ情報センター
代表理事兼事務局長 池田敏史子氏

高齢期の住まいについて、どのような選択肢があるのか、高齢者施設の形態と、入居時の要件など様々なお話を伺いました。在宅でギリギリまで生活をして、自宅を拠点とし必要なサービスを必要な時にだけ契約で求める 住み替え先として、施設を選択した場合、どのような形態の施設があって、 どのようなサービスを受けるのか、入所の費用は?などのお話を伺いました。参加者は約100名ほどだったでしょうか。

建築関係の方、福祉関係の方も来ていましたが、一般の方も大勢いらしていました。見ると70歳過ぎの方がほとんど。熱心にお話を聞いていました。
これからどう人生の幕引きをしていくのか、目の前に迫りつつある老後の生活について、 誰もが不安を持つ年代の方がいっぱい。

有料老人ホームの、ケアハウスの、サービス付高齢者向け住宅の特徴と、住み替えのタイミング、選択の注意点、施設選びのポイントと、住み替え計画別総額費用について勉強になりました。

自分がもし施設に入るとしたら、どこが良いのか、どこが適切か、どんな風に年を取りたいか、そこでの生活はどうだろうか・・・などなど、今から情報収集と将来の生活に対する備えが必要だと、 つくづく考えさせられました。特に居住している自治体での独自のサービスについて 調査する必要があると思いました。

地方自治体によって随分と異なります。それらをうまく生活に取り入れつつ、なるべく在宅で生活がしたいけれど限界はあるでしょう。

子供の家に身を寄せる親御さんもいるけれど、なかなかうまくいかないというのが大多数のようです。これからの住まい方については、いろいろな施設を見学しながら知識を深め、 自分のための情報として備えておこうと考えています。

なかむらひろこ

ふまじめ介護

日付:
2010年11月7日(Sun)
於:
獨協医科大学創立30周年記念館

今日は獨協医科大学創立30周年記念館関湊記念ホールにて、 田辺鶴瑛氏 の講演会がありました。 楽しみに出掛けてきました。題して、ふまじめ介護 ~涙と笑いの修羅場講談~

プロフィールの引用
昭和30年生まれ。19歳の時にお母様が脳動脈瘤で倒れ入院、植物人間となる。4年間の介護の後、23歳の時に母親は亡くなる。その後、ご主人と結婚。出産・子育ての後、義母が倒れて3年間の介護をされる。お義母様の死の直前、夢に田辺一鶴氏が現れる。講談修羅場道場開講の記事が新聞に掲載され、心を揺さぶられ弟子入りする。若い時に実のお母様の介護をされ、お義母様の介護をし看取られ、現在はお義父様の介護をされています。

仕事を続けながら、認知症のお舅さんの介護を、どんな風にされているのかと関心大でしたので2時間はあっという間。

お義母様の介護中、親戚の方が来て、あーせい・こーせいと言って帰る度、とても苦々しい思いをしたこと、 嫁がどれほど親切にしても、 息子のひとつの親切には叶わない、どんなに尽くしても嫁は他人なんだと思い知らされたとのこと。

姑の介護について、キーパーソンは息子(夫)であり、嫁は補佐役で良いのだということ。 ありがとうの言葉がどれほど介護者の気持ちを楽にするかということもお話されていました。

嫁一人が介護を抱えてはならない、サービスを利用することの重要性、一人で悩まないこと、仲間作りをしてストレスの解消をすることなども大切だとのこと。

仕事はやめなくていい、長い時間を介護するのだから、介護を頑張るのは最期の時を迎える時、1カ月だけで良いのだそう。それまでは自分のペースに介護を合わせていくようにすることだという。認知症の親を介護するにあたってのコツを、笑いを交えて教えて頂きました。

「嫁」の立場として苦労してこられた時期もあって、そのお話は興味深かったです。 時々私自身の中にも、義母に対して鬼のような感情を持つことがあり、私がいけないのかな~って思うことも多々あったけれど、そうじゃないってこともわかりました。いじめられた経験のある人を、優しく介護しようなんて、神様にしかできないそうです。 そうだよね~、やっぱりそうだよね~って思いました。

いじめられた人をいじめてしまうのは、人の感情として当たり前だそうです。でも、あまりお年寄りをいじめると、若い人(子供)が見て真似をする、自分もいじめられるから気を付けましょう って仰ってました。介護って、特に義理の仲での介護は、それまでの人間関係によって、かなり中身が違ってくるのではないかと思いました。

なかむらひろこ

「プロフェッショナル」を観て

日付:
2009年11月17日(Tue)

11/17(火) 22:00~ 「プロフェッショナル」を観ました。時々観ているのですが、昨日はたまたまTVを点けていたら、作業療法士 藤原茂氏のお話がやっていて、とても感動致しました。藤原先生は、山口市でデイサービスセンターを開設されています。半身麻痺の方が多くいらっしゃいます。

プールやゲームにも工夫が凝らされ、 料理の上手な女性には、片麻痺になってしまった方に、片手でもできる調理法を教える係となって指導してもらったり、ご自身の名刺をお客様にお渡しして、施設案内係を引き受けて貰い、 2時間たっぷりと案内をしてもらう仕事をお願いするなど、ご利用者との関係、距離感が全く違っていました。藤原先生ご自身の介護についての考え方、ご利用者との関わり方、 バリアアリー(バリアをつくる)の考え方など、目からウロコ状態でした。

役割をもってもらう、責任はあるけれど、病気になった人生を、もう一度輝かせてほしいと、 介護者とご利用者という関係を越えて、 人と人との関わり方をされていることに感動致しました。

確かにご利用者に自らやってもらえるよう、働きかけるのは大事であると重々承知しているのですが、 私もヘルパー時代に経験があるのは、リハビリのつもりで動いてもらっていても、そこで転倒して骨折してしまったら、それも自宅で介護者が私ひとりで起きてしまったら、 私だけの責任では済まないこと、事業所にも迷惑がかかること、 ご家族にも大変なご苦労をかけることにもなると、 ついつい臆病になってしまいます。

自分の介護能力が足りないから、だから怖いというのもありますが、どうしても守りに入ってしまうのが日常でした。自分が担当する時間は、なるべく穏便に済ませて、 何事無く過ごせればそれでいいと思っていたし、ご利用者も苦労をしたくないから、あれもこれもできないからやってちょうだいっていう状態。悪循環になるとはわかっていても、どうしても甘やかし、甘えの関係になってしまいます。

藤原先生の介護は理想です。あのような現場で働けたら、どれほど楽しいだろうと思うし、やり甲斐も感じるでしょう。少しずつでもご利用者の心身の状態が改善されるのがわかれば、介護者としてこんな嬉しいことはないですもの。

だけど理想と現実とのギャップに疲れ、働きかけてもやる気が持てない、依存傾向のままのご利用者を見るに付け悲しくなり、そういうストレスが介護職離れを起こす要因にもなっています。素晴らしい番組を観られて、本当によかったなぁ~って思いました。あんな施設長さんがいらしたら、仕事も楽しいだろうなぁ。

なかむらひろこ

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