高齢者の暮らしと畑の仕事

ごく最近になって、私も野菜作りを始めました。近くに直売所があって、美味しい野菜がとても安く手に入る環境にあるので、わざわざ自分で作る必要はありません。去年は夫が畑をやっているのを見て、心ときめくどころか、追肥や支柱、ネットなどの費用をかけてまですること?と思いながら眺めていました。ところが野菜作りを通して、自分でも驚くほどの気持ちの変化を感じています。

自然と関わり、自分の心や体調がリセットされる感覚の中で、野菜が育っていく過程を観察しています。とても楽しくて、朝起きてすぐに庭に出ることが日課になりました。

高齢になると家の中での役割が減り、責任感も薄れてきます。負担にならない程度の役割分担は、生活のメリハリにも必要なことだと思っています。年齢を経るごとにやれる範囲も狭まり、気力も衰えると思いますが、細々とでも継続できる畑の仕事は高齢者にとても向いているように思います。何よりも自然の中にいることは、心身にとって良い影響を及ぼし、健康に繋がることですね。

雑草を取ったり、熱い中の作業は大変です。熱中症に十分な注意をしなければなりませんが、芽が出てきた、花が咲いてきた、実がなってきたなどの充実感を味わうことができています。

カインズやカンセキ、コメリなどのお店に行くと、中高年齢の方々が多く来店していて、野菜作りやガーデニングを楽しまれています。私も今年は畑仕事一年生ですが、来年以降も自分の課題を持って臨んでみようかな?と考えているところです。できたらバラも育ててみたい。庭がバラ園のようになったら楽しいだろうと、今から少しずつ勉強してみようかと考えています。(中村 浩子)

 

「80歳の壁」=和田秀樹先生=

日付:
2022年9月12日(Mon)

人生100年時代。人が一世紀生きる時代になりました。英国エリザベス女王が96歳で亡くなりましたが、急な訃報に驚きました。おしゃれで、優しい笑顔。晩年は明るい色味の品格あるお洋服が印象的でした。亡くなる2日前まで公務をこなされていたとか。100歳に近いご年齢でありながら、端から見たお姿はお元気そうでした。

わたくし事ですが、義母との同居15年・ホーム5年の暮らしから、80歳の変化をそばで見てきました。「80歳の壁」という本のタイトルを見たとき、やっぱり80歳は一区切りなのだと思いました。認知症なのかな?と感じ始めた頃が、ちょうど80歳でした。

嫁が家事万般を担う生活の70代。義母の年代ですと、嫁がやるもの!という考えが強かったように思います。できることは自力ですることは、本当に大切なことなのですよね。

実家の母も、「80歳になったら、身体が違うんだよ~」と言っていました。体調を崩してしまい、どうしたらよいものか?と不安な日々でしたが、それも80歳ちょうどのとき。70代を終えて80代を迎えるときは、周囲も少し気に掛けてあげる必要がありますね。

80歳を元気に迎えるためには、手前の70代の生活が大切、元気な70代を迎えるためには、その手前の60代の生活が大切だとつくづく感じます。何らかの運動をしないと、60代には変化がなくても、70代は足腰が弱くなって転倒につながり、80代になると寝たきりになるなど、やはり10年ごとの変化を意識した生活が大切になるようです。

80代は認知症が現れやすくなってきます。単なる物忘れとは異なる、いつもとは違っているなぁ~と感じたら、早めの受診が必要なようです。本人は気付かないのですから、周囲の見守りが必要ですね。

わたしもそろそろ還暦が見えてきました。若いつもりでも転びますし、転べば怪我につながります。健やかな80代を過ごすには、これからの60代で基礎固めです。70代をどう生活するか、そのために60代をどう生活するか。自分でしっかり考えていかないとダメみたいですね。

読みたい本が溜まっていますが、「80歳の壁」はぜひ手にとって、読んでみたいと思っています。

画期的な取り組み(車内で一度に医療介護相談)

救急車を呼ぶほどのことでもない、かかりつけ医の診察を受けたいけど、何らかの理由で受けられないときに、車内での医療介護相談というスタイルがあったら、気持ちが楽になります。高齢者には医者嫌いの方がいて、家族はどこにどのように相談したら良いかわからないということもあります。自宅近くに車で来てくれて、医療介護相談ができれば、こんな有り難いことはありません。新型コロナウイルスの影響で、外出を控えたい、人混みを避けたい、プライバシーを守れる環境があったら、是非相談したいという方はたくさんいると思います。

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