福祉活動
日記

ノルウェーについて学ぶサロン

日付:
2009年10月24日(Sat)

ノルウェー夢ネット主催のサロンに参加させていただき、あちらのケア付き高齢者住宅について勉強しました。ノルウェーっていう国がどこにあるのかも知らず、「高齢者の住まい」 について、とても興味があったので、夫婦で行ってきました。サロンの内容については、 所長のブログ でご覧下さい。

先生 (今回の講師:山田義文先生) のお話を聞いていましたら、 ノルウェーと日本とでは、家族関係に関して随分と大きな違いがあるようです。 日本では今でこそ結婚して独立することが多くなっていますが、 私達夫婦のように、結婚と同時に親と同居するケースもあるわけです。ノルウェーでは18歳になったら親元を離れ、 大学には自力で通います。と言っても、学費はすべて無料。 生活費だけをアルバイトしているか、ローンを組んで勉学に励むのだそうです。

親は一切手助けしないかわり、親の老後について、 子供が親の犠牲になって世話をすることも無いのだそうです。

結婚しても親とは別居。老後のお世話はヘルパーさんにお任せで、子供が何かを手伝うっていう習慣が無いのだそうです。高齢になってひとり暮らしができなくなったら、 ケア付き住宅に住み、介護度が上がってもそこで一生を終えることができるのです。だからといって親子関係が希薄なわけではなく、クリスマスは必ず家族と過ごします。 子供は年老いた親を訪ね、話を聞いてあげるなどのケアはします。

日本と違い資源を持っているから豊かですし、時間の使い方も働き方もまるで違います。 ノルウェーって写真で見ても空は綺麗、街並みも綺麗、建物も綺麗です。

ケア付き住宅に住むお年寄り達も、とても生き生きとした表情でおしゃれです。
外部とのコミュニケーションが図られた、開かれた住宅に住んでいます。ユニットケアで、スタッフさんが働きやすい環境が整っているそうです。

のんびりした国で、夕方は4時くらいには退社し、 山歩きに出掛けたり、夏休みは長期で休みを取って、別荘に行って過ごすそうです。仕事に〆切を持ち込まず、お休み優先のようですよ。 いいですね~。日本じゃ考えられないですね。

日本では介護保険が始まって10年近くになりますが、施設=隔離っていうイメージがまだまだあるし、 本人は自宅が良いけれど、在宅でも限界があります。 誰かを介護するって本当に大変で、毎日が仕事になってしまうから、本人は家が良くても家族が・・・そういうケースだっていっぱいあります。誰にでも老後は訪れる。親も大事だけど自分も大事。自分にだって老後は来るんですもの。
どんな風に年を重ねて行くべきか・・・考えさせられます。

なかむらひろこ

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